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第4回 美濃部孝蔵 役/森山未來さんインタビュー

「僕なりのアプローチの仕方で、落語と向き合い、演じていきたい」

森山未來さんが演じるのは、"落語の神様"と言われる古今亭志ん生(ビートたけし)の若かりしころ、まだ落語と出会う前の時代からです。
美濃部孝蔵(みのべ・こうぞう)は、10歳で酒とバクチを覚え、稼いだ金は「飲む、打つ、買う」の三道楽に使い果たすような男でした。しかし、伝説の落語家・橘家円喬(松尾スズキ)と出会い、落語の魅力にとりつかれ、落語家を目指すことに……。大河ドラマ初出演となる森山さんは、この難しい役にどんな思いで向き合い、演じているのか。撮影裏話を含め、お聞きしました。

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――美濃部孝蔵(古今亭志ん生)の印象を教えてください。

「志ん生は落語の神様と言われていますが、ラジオの音源や映像の資料は晩年のものしか残っていません。ですから、若いころはどんな噺家だったのか、どんな人物だったのかというのは知られていないんです。志ん生が自分の人生について語っている資料があるにはあるのですが、自分の名前を改名した回数も生まれた年も、さらには母親の名前さえもその時々で違う(笑)。架空と史実の間に存在するような方なので、どう演じたらいいのか悩みました。志ん生を演じるたけしさんに寄せたほうがいいのではないかと考え、たけしさんが撮影しているスタジオを見に行ったのですが、思った以上にたけしさんはたけしさんで志ん生を演じていらっしゃったんです。その姿を見て、僕も、文献に書かれている志ん生の印象を参考にしつつも、自分が楽しく演じることのほうがいいのではないかと思うようになりました」

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―― 撮影現場でのビートたけしさんの印象はいかがですか?

「たけしさんは、ご自身の撮影がないときも楽屋に戻らず、セットの裏に座って物静かにずっとモニターを見ていました。近寄りがたいのかと思いきや、気軽に話もしてくださいましたね。撮影でたけしさんが高座に上がるところを何度か見させていただいたのですが、やはり生粋の芸人なんだと思いました。僕は落語を覚えて高座に上がることしかできないんですけど、たけしさんは目の前にお客さんがいるシチュエーションのときは、エキストラの方たちのよい表情を撮るために、事前に用意しておいた小話をして盛り上げるんです。それってすごいことですよね。また、その時の演出の大根仁さんは、もともとたけしさんのそういったすごさを知っている方なので、たけしさんに"なんでもいいので喋ってください"というような指示を出すんです。カメラに映らないのに台本にない小話を延々とたけしさんに喋らせる大根さんもすごいし、その期待に応えるたけしさんが本当にすばらしいと思いました」

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――では、森山さん自身は落語にどのように取り組んでいるのでしょうか。

「僕は、"まずい落語"と"良い落語"の違いもわからないくらい、ずぶの素人だったので、とにかく寄席に通い、映像を見て勉強しました。でも、落語は難しいですね。落語というか、話し言葉が難しいと思いました。僕は関西人なのですが、関西と関東の気質って根本が違うと思うんです。江戸前というと、竹を割ったようなとか、スパンと歯切れのいいという印象がありますが、そういう生き方をしている関西人はなかなかいないのではないでしょうか。それは関西人がダメということではなく、人との関わり方や生き方の形が違うということです。だから、江戸前の歯切れのよさを自然に僕は出せるのだろうかというのはすごく気になりました。また、落語に限ったことではないのですが、技術というものは、稽古や経験によって一定のところまでは到達すると思うのですが、そこからほかの人と違うおもしろさを出すには、結局、"人となり"だと思うんです。ですから、たけしさんがたけしさんであるように、僕も僕なりのアプローチの仕方で、落語と向き合い、演じていこうと考えています」

――円喬を演じる松尾スズキさんの印象はいかがですか?

「すばらしい作家であり、演出家であり、役者なので、本当に師匠として見ていたようなところがありますね。松尾さんは決して高圧的ではないのですが、なにを考えているのかわからない、そら恐ろしいものが彼の中に常にあるような気がします。愛情の出し方も特殊な気がするので(笑)、不思議な方ですね。一緒に撮影するシーンはちょっとした会話をするだけでも緊張しますが、その近寄りがたさみたいなものが円喬と孝蔵の関係性に近いと思いますし、松尾さんの持つ独特の温かさを孝蔵としても感じられたので、松尾さんが円喬で本当によかったです」

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――初めての大河ドラマ出演ですが。

「大河ドラマは撮影が長いのでやりたくなかったんですけど(笑)、別の作品でご一緒させていただいた井上剛さんと大根仁さんが演出をされていて、信頼するお二人からオファーの話をされた時点で、これは断る理由がないと思いました。実際に現場に入ると、まったくストレスはないですね。普通の映画ではできないような技術、美術の貯蔵量が大河ドラマにはあるので、すごいなと思いました。ただ、今回の大河ドラマはこれまでのような時代劇ではないので、冒険だと思います。その冒険を引っ張る井上さんたちスタッフの方々のエネルギーをすごく感じています」

――最後に、森山さんが思う「いだてん」での孝蔵の役割とは?

「孝蔵は細く長くストーリーに入ってきますが、気がついたら高座に上がっていたり、気がついたら江戸からいなくなっていたりと、孝蔵の状況がとびとびに描かれていきます。僕は資料を読んでいるので、孝蔵の身になにがあったのかわかるんですけど、見ている皆さんはわかりませんよね。でもあまりそこは重要じゃないと思っています。なぜかというと、脚本の宮藤官九郎さんは志ん生と孝蔵を、"明治と昭和"、"金栗四三(中村勘九郎)と田畑政治(阿部サダヲ)"をつなげるフックに使っていると思うからです。ですから僕も、孝蔵を繊細に積み上げていくというよりも、孝蔵が出演するシーンでどれだけ跳ねられるのか、フックという存在になれるのかということを心がけています」

――……ありがとうございました。

次回

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第20話

「恋の片道切符」

2019年5月29日(日) 午後8:00〜 NHK総合

四三は十種競技に挑む野口らとアントワープへ旅立つ
治五郎の手紙によってマラソンがオリンピックに復活し、大正9年、四三(中村勘九郎)は十種競技に挑む野口(永山絢斗)ら15人の選手たちとアントワープへ旅立つ。現地には、欧州で銀行家として働く三島弥彦(生田斗真)が激励にかけつけ、四三と弥彦はたった二人だったストックホルム大会からの日本の成長を実感する。四三は後輩ランナー達と激走を繰り広げる。しかし、16位とまたもや惨敗。帰国後、四三不在の中で野口が各選手の奮闘を伝えるも記者たちからの激しい批判をうける。夫を迎えにきたスヤ(綾瀬はるか)は、夫の長きにわたる闘いは金メダルだと反論する。その頃、敗北した四三は因縁のドイツの地を彷徨っていた…。

出演:噺・ビートたけし中村勘九郎阿部サダヲ綾瀬はるか生田斗真杉咲花森山未來神木隆之介橋本愛杉本哲太竹野内豊大竹しのぶ役所広司

番組情報

いだてん 〜東京オリムピック噺(ばなし)〜

毎週日曜 夜8:00〜 NHK総合

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情報提供:ウィルメディア編集部
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