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「妖怪人間ベラ」スペシャルインタビュー 森崎ウィンさん emmaさん

2020.9.1
森崎ウィン/emma

昭和を代表する伝説的テレビアニメ「妖怪人間ベム」の主要キャラクター・ベラを主人公にし、オリジナル作品としてリブートする実写映画『妖怪人間ベラ』が、9月11日(金)に公開される。広告代理店の仕事で「妖怪人間ベム」の幻の最終回を目にしてしまった男・新田と、女子高生のベラを軸に、“全員病んで、全員狂ってく”狂気の物語が展開していく。主演を務める森崎ウィンと、ベラを演じたemmaはどのように作品に臨んでいったのだろうか。話を聞いた。

「自分が信じられる軸を作りながら演じた」(森崎)
「モデルで培ったものが活かされている」(emma)

――最初に、妖怪人間ベラを主人公にした映画だと聞いた時、どのような印象を持ちましたか?

emma「最初にお話を頂いた時は、すごくびっくりしましたが、すごく嬉しかったです。50年という長い歴史がある作品で、そういう作品のひとつに携われることに、とてもワクワクしました。もちろんリアルタイムではないですし、アニメも今回のお話が決まって観たんですけど、存在自体は前から知っていました。母や叔母はアニメを観ていたので、観た当時にどういう感じだったのかなども聞きました。子どもだったので、とにかくすごく怖かったと言っていましたね」

森崎「僕も『妖怪人間ベム』は知っていたんですけど、お話を聞いた時は“こう来るか!”って思いました。台本を読むと、“人間になりたい!”というよく知られているフレーズからの、“人間になりたくない”という真逆の描き方で、ホラー感がありつつも、すごくファンタジックな雰囲気も感じたので、どんなふうになるんだろう?と、いろいろなハテナマークが浮かんでいました。『妖怪人間シリーズ』って、老若男女、広い世代から愛を受けている歴史ある作品ですよね。僕は10歳の時に日本に来たんですけど、小さいときに観ていたわけでもないのに、いつの間にか知ってましたし、すごくインパクトがありました」

森崎ウィン/emma

――「全員病んで、全員狂っていく」というキャッチコピーですが、役を演じていく上でどのようなことを意識しましたか?

emma「私はモデルのお仕事に通じる部分の多い役だったと思います。後半で激しく感情の出るシーンはありますが、基本的には無。監督からは、ベラは凛とした佇まいだったり、異様な雰囲気だったりを出せるような女性と言われていたんです。そこがモデルに通じてるな、と。モデルのお仕事は、おしゃべりなどはせずに、写真の中だけで表現するものなので、立ち方や歩き方、視線の方向などは、モデルをやらせていただいている中で培ったものが活かされたんじゃないかなと思います」

森崎「そうですね……“全員病んで、全員狂ってく”って文字にすると簡単そうですけど、本人は実際のところ狂っていることに気づいていないんですよね。僕が一番難しかったのは、彼がなぜそこまで狂ってしまったのか、というところです。リアルな社会を生きていて、そこまで堕ちていくことって無いと思うんです。少なくとも、30年近く生きてきて、僕は一度も経験したことがない。でも、彼が狂ってしまった理由……台本には書かれていないピースを探していくことがすごく難しかった。ファンタジーだからこそ、ファンタジーのまま飛び込むのではなく、自分が信じられる軸を作りたかったんです。だから、すごく細かくキャラクターを作っていきました。経験していなくても、彼を森崎ウィンに置き換えられないかと、常に模索していましたね」

森崎ウィン/emma

――監督の言葉で印象に残っているものはありましたか?

emma「ベラは“ちょっとシュールでいい”と言われたのは、すごく印象的でした。走るシーンがあったんですけど、監督は『少し人と違う走り方をして人間味を出さなかったり、ちょっとクスっと来てしまうような動きがあったりしても面白い』ということをよくおっしゃっていました。『学食でイタズラされてしまったときに、普通だったら驚くところだけど、それをただ眺めているっていうのも面白いと思う』とか。もちろん、ベラは妖怪人間だから、ということもあるんですけど、『ただただ怖いだけじゃなくて、クスっと笑えるところも大事にしたい』とおっしゃっていました」

森崎「初日からいきなりテンションを上げていく撮影ではなかったんですけど、監督から『出し惜しみしなくていいよ。最初から全力で狂って』と言われたんです。最初は後半との差が無くなっちゃうんじゃないか、という疑問も湧いたんですけど、仕上がりを見ると、なるほど……と思わされたところがたくさんありました。現場でも感じていたんですけど、前半であれだけやっちゃったら、後半どうしようってなるんですよ。ここまで狂っている、これ以上狂うってなんだろう?と、深く考えるわけです。そしたら、どんどん出てくるんです。新田くん自身が感じていた自分への怒り、社会への想い、周りに対する重圧などが。正直、現場では手ごたえあったな、みたいな実感はあまりなくて、とにかく必死でした。でも、監督がOKと言ってくださったことを信じて、求められているものはコレなんだ、と、だんだん感覚で分かるようにはなったように思います」

森崎ウィン/emma

――お二人にとってどんな作品になったと思いますか?

森崎「こういう役を授けてくれて、僕の体で表現させてもらえるチャンスをくれて、本当に感謝しています。新田くんに出会ったことで得たこと、見えたモノってなんだったろうって考えた時に、僕も新田みたいに……あえて呼び捨てにしますけど(笑)、フツフツと溜めていることとか、重圧を感じていること、やりきれないことを抱えて人って生きているんだなと改めて知れた気がします。僕にも出し切れなかった思いがあります。そのうえで、僕は新田みたいにならないようにしようと思えた瞬間もあります。歴史ある作品を背負うことへのプレッシャーはありましたけど、それを楽しめる自分も居たので、この作品をやったことで、森崎ウィンの内側にあるものに向き合えたと思います」

emma「ここまで演技をきちんとやらせていただいた経験もなかったので、すごく探り探りな部分もありました。モデルのお仕事って、基本的には自分を表現すること、自分にファッションを乗せて表現するものなんです。でも、女優さんのお仕事って自分じゃない誰かにならないといけないので、葛藤もありました。そういう中で、こんな歴史ある作品、しかもベラを演じさせていただき、本当に、何が起こるか分からないなって思いました。私、北海道のすごく田舎の生まれなんですけど、こうやって東京に出てきて、ベラ役をやっているなんて(笑)。20代の前半に、自分がこうやって力を注ぐことができる作品に携われたことは本当に幸せだし、自分にとってとても大事な作品になったと思います」

森崎ウィン/emma

――共演にあたって、お互いの印象はどんな感じでしたか?

森崎「emmaちゃんは、お芝居が不安だと聞いていたんですけど、僕も自分で一杯いっぱいだから、何か与えてあげることもできないと思っていたんです。でも、emmaちゃんはカメラの前に立つと豹変するんです。モデルさんをやっていたからなのか、カメラの前に立つとパッと変わって、ベラの眼とかリアルに怖くて、すごくゾワーっと来ました。後半で感情を出すときとのギャップも凄くて。とにかくズドンと入った時の集中力がすごいんです。撮影してた時は冬で、すごく寒かったんですけど、寒さなんて感じていないんじゃないかっていうくらいの集中でした。なのに、普段はこんな感じで(笑)。すごく面白い人だな、と思います。女優さんなんだなって」

emma「初めてウィンくんに会ったのは、撮影が始まる前のお祓いだったかな? 同じ事務所っていうこともあって、会社の方からは『すごくいい人だよ』と聞いていたし、『一緒に仕事ができてよかったね』という感じで言われることも多かったんですね。緊張していたところを助けてもらいました」

森崎「いや、めっちゃ堂々としてたよ(笑)」

emma「いやいや(笑)。あまり顔に出ないほうなんですけど、めちゃくちゃ緊張していたんです。最初の方はウィンくんと撮影が一緒になることも少なかったんですけど、だんだん一緒の撮影が増えてきて。カメラが回っているときは、新田になりきっているんで近寄りがたいんです。でも、カットがかかった瞬間に、この感じなんで(笑)。撮影の現場に行くのが毎回楽しくなりましたし、事故や森のシーンなど、心身ともに大変な撮影がたくさんあったんですけど、ウィンくんをはじめ、共演の方にすごく恵まれたと思いました。堀田茜ちゃんとウィンくんの3人でゴハンに行ったりね」

森崎「女子会でした」

emma「完全に、女子会でした(笑)。撮影期間中ゴハンに行ったりしたとき、そこにウィンくんも来てくれて、話をウンウンって聞いてくれて。すごく助けられましたね」

――森崎さんは聞き役なんですね。

森崎「極力、変な発言はしないように……」

emma「いや、してたよ(笑)」

森崎「まぁ、自分のことを包み隠してもしょうがないんで(笑)。でもなるべく二人の話を『わかる〜』って」

emma「そんな女子会でした、本当に(笑)。そういう場にも来てくれる人間性、人間力がある方ですね」

――だからこそ、ハードな現場も乗り越えられた感じですね。

emma「それもあるし、私は逆にちょっと心配もしてました。新田ってやっぱり、一番狂っていく役なので、心配になるんですよ。私の勝手な想像ですし、役者さんなので切り替えは必ずあると思うんですけど、ウィンくん大丈夫かなって思っていましたよ。本当にすごかったので……それは作品を見ていただけたら分かると思うんですけど。ウィンくんにどんどん引っ張ってもらった部分はかなりありますね」

森崎「いやぁ、やっぱりemmaが居たからかな……」

emma「アハハ(笑)。こんな感じでやってます(笑)」

森崎ウィン/emma

――emmaさんは本作で女優に本格挑戦しましたし、森崎さんはハリウッド作品への出演やミュージカルへの出演も果たしています。今後、役者としてどのようなことをしていきたいか、最後にお二人のビジョンをお聞かせください。

emma「私は、世界が忘れてはいけない歴史に関われるようなお仕事ができたらと思っていて。そういった作品に出させていただける機会があるといいな、と思っています」

森崎「以前、ハリウッドの作品に出させていただいて、またハリウッドに戻りたいという気持ちはもちろんあります。アジアを代表してハリウッドでもう一度、勝負したい。そのためにも、まずはアジアの各国の作品に出演したいですし、ゆくゆくは僕のルーツであるミャンマーと、いろいろなスキルを身につけさせてくれた日本を融合させた作品を自分で作りたい。具体的な内容は、その瞬間にならないと分からないですけど、監督もやってみたいんです。役者はすばらしい職業ですけど、役を与えられる受け身の部分もあると思うんです。もちろん、求められてこそではあるので、役者としてもちゃんと結果を出して、第一線で認められるようになったら、映像でも表現をしてみたいですね。まだまだ先の話ですけれど、ぜひ挑戦してみたいです」

――ありがとうございました!

映画情報
映画『妖怪人間ベラ』
2020年9月11日(金)池袋HUMAXシネマズ、渋谷HUMAXシネマほか全国順次ロードショー
妖怪人間ベラ

©2020 映画「妖怪人間ベラ」製作委員会

あらすじ
広告代理店に勤める新田康介(森崎ウィン)は、今やオワコンとなったアニメ「妖怪人間ベム」の特集のため、渋々訪れた廃墟で偶然にも幻の最終回を目にしてしまう。その予想もしなかった衝撃の結末に、新田は狂いそうになってしまう。ちょうどその頃、独特な美貌を持ち、周りとは明らかに違う雰囲気を漂わせる物静かな転校生の百合ヶ崎ベラ(emma)が街に現れる。新田やベラの同級生たちは、次第に精神を蝕まれていき…。
出演者
森崎ウィンemma
堀田茜吉田奏佑、吉田凛音、桜田ひより清水尋也六角精児
監督
英勉
脚本
保坂大輔
配給
DLE
©2020 映画「妖怪人間ベラ」製作委員会
ドラマ情報
『妖怪人間ベラ〜Episode0(ゼロ)〜』
映画『妖怪人間ベラ』の前日談に迫る連続ドラマが絶賛配信中!
妖怪人間ベラ
©ADK EM/妖怪人間ベラ製作委員会
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森崎ウィン/emma
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(プレゼント提供:ウィルメディア編集部)
※応募受付は終了いたしました。

撮影:島村緑/取材・文:宮崎新之

情報提供:ウィルメディア編集部
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