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ドラマBiz「ハル 〜総合商社の女〜」スペシャルインタビュー 主題歌/wacciさん

2019.11.13
wacci

テレビ東京系で好評放送中のドラマBiz『ハル 〜総合商社の女〜』(毎週月曜後10:00〜10:54)は、商社に務めるシングルマザーの奮闘を描くヒューマンドラマ。中谷美紀扮する主人公の海原晴(ハル)が、社内外の問題を突飛な方法で解決していく物語が展開される。このドラマの主題歌を担当しているのが男性5人組バンドのwacci。日常を切り取り、どんな人のそばにでも寄り添って歌う彼らによる「Baton(バトン)」(11月13日リリース)は、親から自分へ、自分からまたさらに大切な存在へと受け継がれていく“絆”をテーマにした心温まるナンバーだ。

今回は、メンバー5人にインタビューを敢行。曲作りにまつわるエピソードや結成10年を迎えた今の心境などを語ってもらった。また、今話題を呼んでいるカップリング曲「別の人の彼女になったよ」(ピアノバージョンを収録)の制作秘話もお届け!

「親から自分、自分から子どもへと、受け継がれていく愛情がテーマ」

Q. 今回の曲は書き下ろしですよね?

橋口洋平「ドラマの主題歌だということは最初から決まっていました。曲を作る段階で脚本が最終話まであったんですけど、とても面白い作品だなという印象でした。シングルマザーの晴(中谷美紀)が商社の中で奮闘し、これまで当たり前だと思っていた会社組織の常識をぶっ壊しながら前に突き進んでいく姿は本当にかっこいい。きっと、ドラマを見た人は勇気をもらえるんじゃないかなと思いました。だったら、主題歌はその勇気を支える愛を表現するような曲にしたいなと。ドラマからは『勇気』を、主題歌からは『愛』を届けられたらいいなと思いながら作りました」

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Q. 「Baton(バトン)」というタイトルは、すぐ決まったんですか?

橋口「最後まで悩んでいました。親から自分、自分から子どもへと、受け継がれていく愛情がテーマ。いろいろ考えて『Baton』というタイトルにしました」

Q. いつもタイトルは最後になることが多いんですか?

橋口「割と多いかもしれません。最近は言葉を伝えたいと思う気持ちが以前より強くあるので、今回も歌詞を先に書きました」

Q. 曲を最初に聴いた時の感想は?

因幡始「実は、橋口の中にある程度のビジョンがあって、それを伝えてもらいながら一緒に作っていたので、ものすごくゴールが見えやすかったんです。出来上がったサウンドもイメージ通りだなという印象でした」

Q. そういう意味では産みの苦しみは、あまりなかった?

因幡「橋口がどんな曲を作りたいのか明確に伝わってきましたし、それを具現化していくという感覚が強かったので、そんなに苦労しなかったのかなと思っています」

橋口「でも、イントロは苦労したよね?結構書き換えたし」

因幡「あ、そうだね」

橋口「ドラマの一番いいところでカットインするので、イントロにはこだわってくださいとドラマスタッフの方たちからもリクエストをいただいていたので、どういうメロディーだったらいい形で伝わるのかを考えました。なので、何パターンか作った中からピックアップした“名イントロ”になっております(笑)」

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Q. どんなところを工夫しましたか?

橋口「優しいピアノで聴かせるところです。ドラマの中ではいろんな問題が発生するんですけど、それを晴が解決してスカッとする。そんな爽快感の後に、晴が家に帰って息子と触れ合うほっこりとするシーンや人と人とのつながりを感じさせる場面で流れることが多いと思うので、優しい気持ちになれるようなイントロになればいいなと思いました」

因幡「イントロがドラマのBGMとしても成り立つメロディーになったのかなと思います」

村中慧慈「今回の主題歌は、もともと橋口が持っている世界観だったり、歌詞の優しさ、メロディーの温かさが出ている一曲。今はありがたいことに『別の人の彼女になったよ』という曲をいろんな方たちに聴いていただいていますけど、それをきっかけに僕らのことを知った人は、こんなに優しい歌も歌っているんだっていう印象を受けるかも。でも、僕らの曲は『大丈夫』や『宝物』とか、こういう優しくて温かい感じの曲が多いんです。だから、wacciの王道というか橋口節がふんだんに出ている楽曲になっています」

Q. 演奏していて気持ちが良いフレーズはありますか?

小野裕基「どこというよりは、全体の流れが気持ち良いです。イントロで使っているフレーズは曲全体の印象よりもちょっとピリッとしていてスパイスが効いた状態で始まっているような印象。そこから温かいメロディーに入っていって、最後の大団円につながっていく。音を積み重ねていきながら、ラストに向けて段々開いていくような感じが好きですね」

横山祐介「ドラム的なアプローチでいうと基本的には何もしていない感じ。ただ“リレーは続く時代を越えて”という歌詞の部分は、みんなでビシッとキメるところ。リズムが強くなるし、そこに歌が入ってきてドラマチックな展開に。そのフレーズは、曲全体の優しい雰囲気を残したまま上手く録れたような気がします」

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Q. 仮定の話で恐縮ですが、ドラマの舞台である商社に入ったら、どんなプロジェクトに携わってみたいですか?

村中「宇宙開発事業部とかで働いてみたいですね」

橋口「名前の響きがいいんでしょ(笑)」

村中「すごくかっこいいですよね(笑)。深海でもいいんですけど、人類がまだ開拓できていない世界ってロマンがあるじゃないですか。そういう仕事に携わってみたいですね。入ったところで何もできないでしょうけど(笑)」

小野「最近興味があるのは、デザインとアートが融合したプロダクトデザイン。その展示会に行ってみて内容はよく分からなかったんですけど、人工知能を使ったものや虫の構造を模した模型で羽の開き方をモデリングしたものがありまして、シンプルな直線と曲線だけどそこにいろんな工夫がされていたり、人間工学的な部分と自然な部分をプロダクトに落とし込む発想がすごく面白かったんです。機会があったら触れてみたい世界だなと思いました」

横山「僕はもともとIT企業でシステムエンジニアをやっていたんです。ドラマで描かれている晴は結構人間くさいところがあって、人と人の関係がものすごく重要だなと。実際の商社の中にもあると思うんですけど『IT戦略部』みたいな部署に入って、最先端のITがどれぐらいビジネスに役立っているのか知りたいですし、その中でいろいろ考えながら仕事してみたいですね」

因幡「正直、商社のことはよく分からないですけど、今の僕のままではどんなに頑張っても入社できません(笑)。だから、自分ができないことをパラレルワールドでやってみると考えた時に、中田英寿さんが日本酒を通じて日本の良さや文化を世界に発信する会社をやっている動画を見たことを思い出しました。海外に行って、いろんな国の人たちとコミュニケーションを取ってみたいという憧れがあります。現実の僕には無理な話なので(笑)。具体的にコレというアイデアは浮かびませんけど、日本の何かをどこかの国に持っていく“○○プロジェクト”をやってみたいです(笑)」

橋口「宇宙とか○○プロジェクトとか、みんなよく答えられたね(笑)。すごいよ。僕はコンビニのバイトを4年間やったことがあるんです。それで思い付いたのは、バイト仲間として現場で一生懸命働いて仲良くなるんだけど、実は本社の偉い人だったというパターン」

村中「どっきりとかでありそう」

橋口「そう!僕はあれをやりたい(笑)」

小野「そのためには、まず偉くならないと」

横山「そこが問題だよね(笑)」

橋口「確かにハードルが高いけど、正体を隠したままバイトをして現場の生の声にしっかりと耳を傾ける。そして、後で自分が何者なのかを伝えるみたいなことをやりたい」

因幡「何か面白そうだね(笑)」

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Q. 今回はカップリングに話題曲「別の人の彼女になったよ」のピアノバージョンが収録されていますが、この曲のオリジナル版はすごい反響ですよね。

橋口「『Baton』のようにタイアップという形でお話をいただいて曲を作るパターンと、自分で何の縛りもなく書いている曲などがこれまでのアルバムの中にはいっぱいあるんです。でも、女性目線で書いたものはなかなかリリースまで至っていなくて。この曲は、僕の周りにいる女友達の話を参考にして作った一曲。今付き合っている彼氏がいるのに、前の彼氏を忘れられないっていう女性は結構いるみたいで、別に今の恋人に不満はないし、これからもずっと一緒にいて幸せになっていくんだけど、元カレのああいうところが楽だったなとか、こういうところがよかったと思ったりすることがあるらしいんです。その微妙なニュアンスを何とか歌にできないものかなと。曲が出来上がった時、周りの意見は賛否両論だったんですけど、メンバー的には高評価で。いざ、リリースしてみたら自分たちでもびっくりするぐらい広がって、すごくうれしいです」

Q. 男性と女性では受け止め方が違うような気がしました。

橋口「男性の場合は夢物語みたいな感じで、元カノにこう思っていてほしいという願望があるのかもしれません。女性としては誰にでも忘れられない恋愛があって、その切ない思いに共感している人が多いみたいです」

Q. 今回、ピアノパージョンにした理由は?

橋口「ありがたいことに、たくさんの人たちがカバーしてくれていて、僕らの曲だということを知らない人もいるぐらい。曲だけが一人歩きしているようなところもあるので、僕ら“本家”がリアレンジするのは結構ハードルが高いんですよ。そこを、始ちゃんたちといろいろ考えながらどこにもないアレンジで表現してみました」

因幡「カバーをやっている方の動画を見ると、皆さん結構歌い上げているんですよ。いい意味で陶酔している感じ。オリジナルもそうでしたけど、もっともっと余計な音を削ぎ落として言葉だけを気持ち良く歌えるような状態にしてみたかったんです。ピアノはずっと同じことしかやらない。ドラムとかも派手なことはやらない。とにかく耳につかない感覚。でも、それだけだとただの伴奏で終わってしまうので、ところどころに程よいエッセンスを織り交ぜて調整しながら作っていきました。僕の中では“全体感”と“言葉だけを伝える”が裏テーマ。ぜひ、多くの人に聴いていただきたいです」

Q. グループ結成から10年経ちましたけど、今後の目標は?

横山「結成した頃、僕はサラリーマンだったんです。あっという間の10年と思いつつ、いつまでも変わらず大事にしている核の部分はあるけど、結構いろんなことをやるようになったなと。それこそ総合商社じゃないですけど(笑)、いろんなことができるようになってどこに出ても恥ずかしくないなと思えるようになりました。今年も47都道府県を回るツアーをやっていますけど、もっと大きいところでコンサートをやって、もっとたくさんの人にwacciのことを知ってもらいたい。これはメンバーも同じ気持ちだと思いますけど、いつか武道館でやってみたいですね」

村中「結成して10年。メジャーデビューから8年。『別の人の彼女になったよ』のおかげもあって、ようやく最近wacciという言葉がいろんな人たちに馴染んできたのかなと。それはすごくうれしいですし、他にもたくさんいい曲があるので聴いてほしいです。12月4日(水)に発売される4枚目のアルバム『Empathy』も自信作。もっと僕らのことを見つけてもらえるように頑張りたいです。これからも、橋口くんがいい曲を作ってくれると思うので(笑)」

因幡「今年の47都道府県を回るツアーは、アコースティックライブ、ライブハウス、ホール公演の3形態。きっと見せられる景色がそれぞれ違うと思います。アコースティックの編成はファンの皆さんからも好評で僕らもたくさんの刺激をもらいました。この経験が今後のライブにも生かせると思いますし、これからwacciがどんな風になっていくのか僕たちも楽しみにしています」

小野「今やっているアコースティックツアーは、お客さんからの反応も良いですし、それに加えて、演奏をしている僕らもすごく楽しんでいるんです。10年やって来て、こういう楽しみ方を今も出来るんだなと。これまで、取材などで目標を聞かれた時に『長く続けたい』と答えてきたんですけど、アコースティック公演よりもライブハウス公演、ライブハウス公演よりもホール公演と、常に成長していくというか、より良いものにしようと努力し続けることが長く続けるためには大切。それが、自分たちも楽しむということにつながればいいなと思っています」

橋口「居酒屋でバンドの名前がなかなか決まらなくて朝になっちゃった日から10年。あの頃思い描いていた10年後には、まだ全然たどり着いていないですけど、バンドとしてとにかくポップスを頑張ろうと歌い続けてきました。たまに踊ったりしてエンターテインメントにも挑戦して、何度も失敗したりぶつかりながらやって来た10年。『別の人の彼女になったよ』をきっかけにwacciを知ってくれる人も増えてきて、この10年はムダじゃなかったんだなって。今、全国を回っているツアーでそれを証明したいなと思っています。ホールでやるということは僕らにとってまだ背伸びしているところもありますけど、今回の公演を成功させて、さらに大きな場所で皆さんに歌を届けたい。そのためにも、11年目以降のwacciもすごいなというステージを、昔から応援してくださっているファンの方、最近好きになってくれたファンの皆さんに見せられるよう頑張っていきます!」

――ありがとうございました。

ドラマBiz『ハル 〜総合商社の女〜
テレビ東京系 毎週月曜 22:00〜22:54
ハル 〜総合商社の女〜

©テレビ東京

あらすじ
ラーメンからロケットまで多岐にわたる事業を手掛ける大規模な総合商社・五木商事に引き抜かれた 海原晴(中谷美紀)は、異例の抜擢で経営企画部部長補佐に就任する。そんな晴の前に現れた上司はなんと元夫の和田寿史(藤木直人)だった。晴は保守的で問題だらけの会社を生まれ変わらせるために奔走する。
出演者
中谷美紀藤木直人白洲迅忍成修吾山中崇加治将樹渡辺邦斗寺田心奥田瑛二
脚本
龍居由佳里、本田隆朗
監督
土方政人、都築淳一、三木茂(共同テレビ)
主題歌
wacci「Baton」(エピックレコードジャパン)
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(プレゼント提供:ウィルメディア編集部)
※応募受付は終了いたしました。
撮影:島村緑/取材・文:小池貴之
情報提供:ウィルメディア編集部
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